スマホに潜む危険から身を守る。警察庁が認めた無料の「詐欺対策アプリ」とは
巧妙化し、後を絶たない特殊詐欺。その手口は年々悪質になっており、2025年には被害額が過去最悪の1414億円(暫定値)に達したと警察庁は発表しています。特に近年、犯行の最初の接点として携帯電話が使われるケースが急増しており、誰にとっても他人事ではない状況です。
こうした深刻な事態を受け、警察庁は新たな対策に乗り出しました。それが、信頼できる民間事業者のスマートフォンアプリを「推奨アプリ」として認定する制度です。今回は、この制度の目的と、認定されたアプリが持つ機能について、分かりやすく解説します。
なぜ「推奨アプリ」制度が始まったのか?
特殊詐欺の被害を防ぐ最も効果的な方法は、犯人との「接点を断つ」ことです。一度電話に出てしまうと、巧みな話術によって冷静な判断が難しくなるため、そもそも不審な電話を受けない環境を整えることが重要になります。
そこで警察庁は、特殊詐欺に悪用された電話番号からの着信を自動でブロックする機能を持つアプリに着目しました。全国の警察が把握した詐欺の電話番号情報をアプリ開発事業者に提供し、その情報がアプリに随時反映される仕組みです。
この連携により、利用者は常に最新の脅威からスマートフォンを守ることが可能になります。公的機関である警察庁が認定することで、利用者は安心してアプリを選び、導入することができます。
認定された2つの無料アプリとその機能
今回、警察庁から初めて「推奨アプリ」として認定されたのは、以下の2種類です。
- 詐欺対策byNTTタウンページ(NTTタウンページとトビラシステムズが共同開発)

- 詐欺バスターLite(トレンドマイクロ開発)

これらのアプリは、いずれも無料で利用でき、主に次のような機能を備えています。
- 不審な電話のブロック・警告: 警察から提供された情報に基づき、詐欺に使われた疑いのある番号からの着信を自動で拒否したり、画面に警告を表示したりします。
- 国際電話の一括ブロック: 2025年に特殊詐欺で悪用された電話番号の約4分の3が国際電話でした。特にAndroid端末では、心当たりのない国際電話からの発着信をまとめて遮断する設定ができ、被害を未然に防ぐ上で非常に有効です。
- 防犯情報の通知: 最新の詐欺手口や注意喚起など、警察からの役立つ防犯情報を定期的に受け取ることができます。
これらのアプリは、Google PlayやApp Storeから簡単に入手・設定が可能です。
(上記にあるリンクボタンより)
自分のスマホを守ることが、大切な人を守ることにも繋がる
スマートフォンは私たちの生活に欠かせないツールですが、同時に犯罪の入り口にもなり得ます。しかし、正しい知識と適切な対策ツールを持つことで、そのリスクは大幅に減らすことができます。
警察庁が推奨する無料アプリの導入は、複雑な操作を必要とせず、誰でも手軽に始められる防犯対策の一つです。この記事をきっかけに、ご自身のスマートフォンだけでなく、離れて暮らすご家族や高齢のご両親のセキュリティ設定についても、一度確認してみてはいかがでしょうか。身近な会話が、思わぬ被害から大切な人を守るきっかけになるかもしれません。


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