固定電話に直接かかってくる怪しいアポ電
最近、SNSやLINEを使った詐欺など、概ねスマートフォンでのやり取りで起こる事件が多発していますが、固定電話を使った初歩的な詐欺事件も起こっているので注意が必要です。
話題になっているのが固定電話に電話をかけてきて
固定電話がこれから2時間以内に止まる
というのです。
※自動音声ガイダンスのパターンもあります。
相手の名前は「総務省電波監理係のヤマダ」となのる人物。
固定電話に「〇〇省」と名乗る人から連絡が来ると、驚いてしまいますよね。
でも、冷静になって考えてください。「固定電話が2時間以内に止まる?そんなことってある?てか、2時間以内に止まったって別に害はなくないか?」ということです。
具体的にはこのように言うそうです。
あなたの名前で新宿で契約している携帯電話と固定電話が2時間以内に止まります。解決するためには、本人が東京都新宿に行かないといけません。これから2時間以内では来ることができないと思います。ですので、電波係の者が行きますよ
総務省。この電話番号が2時間後に使用できなくなる。番号1を押してください
これは、「2時間以内に解決しないといけない」と焦らせて、冷静な判断をできないようにしていますし、「誰か人が訪れる」ということも焦りを煽っています。
もし、怪しいアポ電がかかってきたら・・
最近、若い世代では固定電話を持たない世帯も多いので、固定電話に電話をかけている時点で「高齢世帯を狙っている」というのがわかります。
また、東京まで2時間では行くことが不可能で、高齢者が多く、固定電話の利用が多い地方が狙われているようです。
おそらく、この流れでいくと、本当に家まで誰かを向かわせて「示談金」などをだまし取るのではないかと予想できます。
万が一、このような電話がかかってきたら
- 警察相談専用ダイヤル(#9110)に相談しましょう
- 相手の連絡先を聞きましょう (相手は自分の足が付きたくない)
- なぜ、この電話番号を知っているのか尋ねましょう(面倒そうな人という印象を与える)
- 家には息子や娘、夫、妻もいると言ってみましょう(第三者を匂わせる)
- 総務省に知り合いがいるが、そちらに連絡を取ってみる、と言ってみましょう (やばい!と思って逃げていく)
- 相手の口調が丁寧だとしても信じてはいけません。「面倒臭そうな人」という印象を与えましょう
まず、自分以外に第三者がいる、と匂わせてください。
自分ひとりで対処せず、必ず他の人を巻き込みましょう。
固定電話を使うならナンバーディスプレイ機能のある電話機を使うのも事前に詐欺を防げます
固定電話宛にかかってくる電話はセールスや詐欺電話のことも多いです。
ただ、商売をしている人、昔から使ってきた電話番号を使い続けたい方、親戚やお友達に連絡先として固定電話番号を伝えている方は、固定電話を手放したくないという方も多いでしょう。
そういう場合は、「迷惑電話防止機能のある電話機」を使うことが重要です。
着信中に相手に「この通話は録音されている」とアナウンスが流れたり、通話中にチャイム音を流して電話を切るタイミングを作る機能などがあります。
また、NTTに申し込むことで使える「ナンバーディスプレイ」に加入すると、「事前に相手の電話番号を知れる」機能が使え、次回から着信拒否することも可能になります。
月額料金はかかりますが、自分が留守の際にかかってきた電話番号を知れるので、かけ直すときも便利です。
また、セールスや詐欺電話は「電話番号非通知」設定にてかけてくることもありますが、「電話番号非通知の相手からの電話を受け取らない」ことも可能なので、事前に面倒な電話を拒否することができるようになります。
迷惑電話対策のある固定電話機を選ぼう!
パナソニック コードレス電話機(子機1台付き) ホワイト VE-GD27DL-W
パナソニックの電話機「VE-GD27DL」は、呼び出し音が鳴る前に相手に警告メッセージを流す「迷惑防止」機能が搭載されています。
- 着信前にかけてきた相手に「通話を録音する」という旨のメッセージを流す
- 着信中は呼び出し音と注意喚起のアナウンスを交互に流す
- 電話に出ると通話内容を自動で録音する
- ナンバーディスプレイ機能に加入すると着信拒否が可能になる
- 通話中にメッセージやチャイム音を流して、電話を切るタイミングを作ることができる
- 子機で受け取った際に、女性の声を男性の声に変えるボイスチェンジ機能がある
- 着信時、相手に先に名前を名乗るように促すメッセージを流す
迷惑電話撃退対策を施すことで、迷惑なセールスや迷惑電話を本人の対応なしにできるので、受信する前に撃退することが可能です。
本体価格も決して高額な金額ではないので、特に高齢の方がいるご家庭では導入をおすすめします。
後付けできる迷惑電話対策
電話機本体を変更せずに「後付け」できる対策をご紹介します。
固定電話に後付けできる電話録音と警告メッセージを流してくれる太知ホールディングスのKOBAN
その名も「KOBAN」。こちらは今使っている固定電話につなげることで「この電話の通話内容は防犯のため会話内容を自動録音いたします」と警告メッセージが流れる仕様にできます。
また、自動で通話の音声を録音でき、受けた後でも聞き直すことができます。
取り付けも簡単ですし、コンパクトなので置き場所にも困りません。在宅時と外出時で応答をONOFFするのもボタンひとつなので、高齢者でも操作が簡単なのがいいですね。
コメント